リスク
プロップチャレンジのポジションサイジング:実践ガイド
ポジションサイジングとは、ストップにかかった場合の損失が口座の小さな一定割合に収まるように、各トレードの取引数量を決めることです。チャレンジでは、まず損失上限を基準にします。1回のトレードで取るリスクを決め、そのプランで何回の連敗に耐えられるかを確認してから、リスク額を取引数量に換算します。以下の金額はすべて、シミュレーション(デモ)口座の口座通貨建てです。
トレードではなく損失上限から考える
損失上限によって、利用できる余裕が決まります。Two-Stepは1日の最大損失が5%、最大損失が10%です。One-Stepはそれぞれ3%と6%です。どちらもエクイティ(有効証拠金)ベースです。
以下の表は、リスク水準ごとに、何回連続で全額の損失が出ると1日の上限に到達または超過するかを示しています。
| 1回のトレードのリスク | Two-Step(1日5%) | One-Step(1日3%) |
|---|---|---|
| 0.25% | 20回の損失 | 12回の損失 |
| 0.5% | 10回の損失 | 6回の損失 |
| 1% | 5回の損失 | 3回の損失 |
| 2% | 3回の損失 | 2回の損失 |
これは単純に合計した数字です。取引コストや相場の急変により、実際の損失が予定より大きくなる場合があります。また、上限はエクイティベースで計算されるため、保有中のポジションも対象となり、表より早く上限に達する可能性があります。詳しくは、1日の損失と最大損失の違いで解説しています。
簡単な確認方法として、2回または3回の負けトレードで上限に近づいてしまうなら、そのプランに対する1回あたりのリスクが高すぎます。
3ステップの計算式
- リスク額 = 口座サイズ × リスク割合。
- ストップにかかった場合、1ロットでいくら損失が出るかを計算します。 これは、自分の取引プランにあるストップまでの距離と、1ロットあたりの値動きの金額から求めます。
- ロット数 = リスク額 ÷ ストップ到達時の1ロットあたりの損失額。
例A:100K口座
リスクを0.5%に設定します。リスク額は500です。ストップにかかった場合の1ロットあたりの損失が2,000だとします。この場合、500 ÷ 2,000 = 0.25ロットです。
ストップまでの距離が2倍なら、1ロットあたりの損失は4,000になります。取引数量は半分の0.125ロットになり、リスク額は引き続き500です。ストップを広くする場合は取引数量を小さくし、リスク額を大きくしないことが重要です。
例B:25K口座
今回もリスクを0.5%に設定します。リスク額は125です。同じく1ロットあたりの損失が2,000なら、125 ÷ 2,000 = 0.0625ロットです。プラットフォームで指定できる最小単位に合わせて、たとえば0.06ロットに切り下げます。必ず切り下げ、切り上げないようにします。切り上げると、実際のリスクが設定した金額をわずかに超えてしまいます。
例C:One-Stepの50K口座
リスクを0.5%に設定します。リスク額は250です。One-Stepの1日の上限は3%で、この口座では1,500です。1回あたり250の全額損失が6回続くと上限に達します。自分で設定した1日の損失停止ラインが上限の半分にあたる750なら、全額損失が3回出た時点で取引を止めます。取引数量の計算式は毎回同じです。変わるのは上限だけです。
同時に保有しているすべてのリスクを合計する
1日の損失余力は、保有中のすべてのトレードで共有されます。
- 0.5%のリスクを取るポジションを3つ同時に保有すると、合計リスクは1.5%です。100K口座では1,500になります。
- 相関のある市場のトレードは、同じ方向に動く場合があります。個別の小さなポジションではなく、1つの大きなポジションとして計算します。
- 保有中の合計リスクに上限を設け、1回あたりのリスクと一緒に書き留めます。たとえば、自分で設定した1日の損失停止ラインがプラン上限の半分なら、合計保有リスクをその範囲に十分収めます。
エクイティベースの上限には含み損も含まれるため、合計保有リスクは同じタイミングでエクイティに影響し得る金額です。
レバレッジは上限であり、目標ではない
チャレンジのレバレッジは、Two-Stepが1:100、One-Stepが1:50です。シミュレーション(デモ)口座のファンデッドステージでは、どちらも1:40です。レバレッジは、証拠金で保有できるポジションサイズの上限を決めます。どれだけのリスクを取るかを決めるものではありません。
リスクを基準に取引数量を決めていれば、ファンデッドステージでレバレッジが低くなっても、同じ考え方を使えます。レバレッジが低いほど各ポジションに必要な証拠金が増えるため、大きなポジションを建てる前に証拠金を確認してください。
取引数量に一貫性を持たせる
利用規約では、市場で一般的なリスク管理を求めています。禁止行為には、次の項目が含まれます。
- 通常の取引行動と比べて著しく不釣り合いなポジションサイズ;
- プログラムの仕組みを利用したり、リスク基準を回避したりする意図があるように見える、通常より著しく多い、または少ないポジション数;
- チャレンジとファンデッドステージの間で、戦略、リスク特性、執行方法が著しく異なること。
取引数量は時間をかけて調整できます。書き留められる明確な理由に基づく段階的な変更は、突然の増減とは異なります。最もシンプルな対策は、一定の範囲を決めることです。リスク割合を選び、その範囲を維持し、変更する場合は意図的に行います。損失を取り戻そうとして、取引時間中に急に変更しないでください。
コストを忘れない
これらのシミュレーション(デモ)口座では、コミッションも取引コストになります。特に小さなトレードを数多く行う場合は、実際のリスク額を計算するときにコストも含めます。コストを含める前は問題なく見えるプランでも、含めた後は余裕が大幅に小さくなることがあります。
トレード前の簡単なチェックリスト
- リスク割合は、事前に書き留めた割合と同じか?
- このトレードだけでなく、保有中のすべてのトレードを計算に入れたか?
- このトレードの損失と保有中のトレードを合計しても、自分で設定した1日の損失停止ライン内に収まるか?
- 取引数量を切り下げたか?
- 今日の1日のリセット時刻とニュース発表時間帯を把握しているか?
取引数量や取引停止ルールを含む、より幅広い習慣については、プロップチャレンジに合格する方法を確認してください。上限の全一覧はルールに記載されています。
要点
- 最初に1回のトレードで取るリスクを決め、次に取引数量へ換算します。
- リスクが1%の場合、全額損失が5回続くとTwo-Stepの1日の上限に達し、3回続くとOne-Stepの1日の上限に達します。
- ロット数 = リスク額 ÷ ストップ到達時の1ロットあたりの損失額。計算結果は切り下げます。
- 合計保有リスクを計算します。相関のある市場のトレードは同時に損失が出る場合があります。
- レバレッジはポジションサイズの上限であり、どれだけのリスクを取るかを決める基準ではありません。
- 取引数量に一貫性を持たせ、トレードの実際のリスクにコストも含めます。
よくある質問
チャレンジでは、1回のトレードでどれくらいのリスクを取ればよいですか?
唯一の正解はありません。連敗してもプランの損失上限内に収まる小さな固定割合を選び、その割合を一定に保ちます。
レバレッジでポジションサイズが決まりますか?
レバレッジは、証拠金で保有できるポジションサイズの上限を決めます。実際の取引数量は、1回のトレードで取るリスクに基づいて決めます。チャレンジのレバレッジはTwo-Stepが1:100、One-Stepが1:50で、シミュレーション(デモ)口座のファンデッドステージでは1:40です。
トレードごとに取引数量を大きく変えてもよいですか?
注意が必要です。通常の取引行動と比べて著しく不釣り合いなポジションサイズは、利用規約で禁止行為に含まれています。取引数量には一貫性を持たせてください。
一般的な情報のみを目的としており、投資に関するアドバイスではありません。Sterling Pipsのアカウントはすべてシミュレーション(デモ)口座です。
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